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東京の下町にある弁当屋「玉子屋」|なぜ年商90億稼げるのか?

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東京の下町にある弁当屋「玉子屋」


 

アイキャッチ画像の「ヒヨコが描かれた白いワンボックスカー」、みなさんご存じでしょうか?

 

東京都内の方であれば、一度は見たことがあるかもしれないですね。

 

わたしは都内で働いていますが、このヒヨコが描かれた車を見る機会が多く個人的に気になっていた会社でした。

 

こちらの会社は、東京都の大田区で「玉子屋」という宅配弁当屋です。

 

なぜ今回この玉子屋を取り上げたかというと、なんと宅配弁当屋なのに年商90億円を稼いでいる会社だからです。

 

もともと夫婦と仲間内ではじめた1日50食程度の町の弁当屋が、どうやって年商90億稼ぐようになったのか?

 

今回は玉子屋にスポットライトを当ててご紹介していきます。

 

 

玉子屋の弁当

 

玉子屋が提供しているのは弁当は、日替り弁当1種類のみで価格は税込み450円。

 

献立は日替りで、1ヶ月に同じメニューが出ることはありません。

 

その日替り弁当は、なんと1日最大7万食を製造・販売されています。

 

1日最大7万食ですよ!?

 

日替り弁当の提供先は工場や会社となっており、コンビニやスーパーなどには卸してません。

 

このため、わたしたち一般の人には味わうことはできない弁当です。

 

玉子屋の弁当はこんな感じです。

 

東京の下町にある弁当屋「玉子屋」

 

税込450円のお弁当にはとても見えないですよね。

 

1日7万食の弁当をどうやって運ぶのか?

 

配達地域は都内15区と神奈川県の一部。

 

配達先は1万ヵ所を越えます。

 

お客さんから注文が入るのは毎朝9時から10時半までの1時間半。

 

その注文を昼までに受託先の工場やオフィスに配達します。

 

配達先が1万ヶ所、食数は7万食、注文が入るのはその日の朝。

 

こんな過酷な条件3拍子がそろっているのに、どうやって都内各地に配達できるのでしょうか?

 

そのビジネスモデルがこちら。

 

配達エリアを遠距離・中距離・近距離の3つのエリアに分け、そのエリア間に配送車同士が連携することで配送効率を高めてます。

 

まずは遠距離エリアの配送車が受注を待たず見込みの弁当を積んで出発。

 

中距離エリアの配送車は、それより遅れて出発。

 

遠距離隊の弁当が余ったり不足する見込みの場合、遠距離エリアの配送車と中距離エリアの配送車が連絡を取り合って、弁当を補給したり、余った分を積み替えたりします。

 

中距離エリアと近距離エリアも同じような対応をするわけです。

 

これにより受注を待たずに見込発射しても最終的には調整がつく形になります。

 

弁当の廃棄率は0.1%

 

3つの配送エリアに分け、エリア間でも連携を取って調整することでロスを可能な限りおさえてます。

 

また弁当が余った場合、近くの自動車教習所の売店で販売。

 

完全に売り切りスタイルというわけです。

 

廃棄率0.1%という驚異の数字を支えているもう一つ理由が、配送スタッフによる予測です。

 

配達した時に契約会社と配送スタッフがコミュニケーションをとることで販売数を予測。

 

会話の中で「明日は本社で会議だから、いつもよりいらないよ」などの情報をつかむことで、翌日の配達量を調整。

 

飲食店や食品メーカーの仕事に携わっている人であれば分かると思いますが、廃棄率0.1%という数字は普通では考えられない数字です。

 

いずれかはAIによりさらに精度が高くなると思いますが、マンパワーでこの数字はすごいとしか言いようがないです。

 

弁当の原価率は53%

 

良心的な弁当屋で原価率は40~42%。

 

しかしながら玉子屋の原価率は53%。

 

使う食材に関して玉子屋社長の考えが素晴らしいんです。

 

原価率を下げて利益を上げても、大半は税金で持っていかれるから、どうせならお客と社員に還元しろ」

 

さすが1個450円のお弁当で年商90億稼ぐ経営者の考えです。

 

集団食中毒事件で廃業寸前に追い込まれる

 

玉子屋のビジネスモデルから学ぶところはたくさんありますが、わたしのこころ震わせたエピソードがこの食中毒事件のはなしです。

 

売り上げシェア約4割を占めていた最大の顧客で集団食中毒が発生します。

 

玉子屋の弁当を食べた社員が調子が悪いと訴える社員が続出。

 

大企業で起きた食中毒事件ということで、新聞やテレビの取材が殺到。

 

ほかの得意先からの問い合わせや苦情もひっきりなし。

 

食中毒の原因は特定できませんでしたが、製造現場の衛生管理や配送の温度管理に問題があったみたいです。

 

玉子屋は1週間の営業停止処分。

 

得意先からの電話はピタリと止まり、契約を取り消したいという申し出も相次ぎます。

 

退職する社員も続出し、最後に残ったのは社員数人。

 

そのとき創業者の社長が残った社員に対してこんな言葉を投げかけます。

 

「どうせ会社は潰れる。だったら皆で最後に楽しもう」

 

そういって残った仲間を連れて伊豆に温泉に出かけます。

 

宴会でひとしきり盛り上がって熱も少しずつ覚めてきた時、1人の社員がぽつりと「僕、辞めないですから。大丈夫ですよ」といい出します。

 

この一言がきっかけでもう一度やってみようという空気になり、再スタートをきることになります。

 

また会長の嫁さんが自分の夫である社長にこういいます。

 

「会社が潰れるくらい、いいじゃないの。たまたま会社が大きくなって経営者見たいな顔してるけど、もともとゼロなんだからまた最初からやればいいのよ」

 

こんな経営者であれば誰もがついていきたいと思いますよね。

 

集団食中毒により廃業寸前まで行きますが、そこから立ち直り年商90億というV字回復を果たすことになります。

 

直接の被害者である大手企業は他の弁当屋に切り替える方針でしたが、社員から『玉子屋の弁当がまた食べたい』という声が上がり継続の付き合いをしてくれたみたいです。

 

まとめ

 

玉子屋の経営方針は、『売り手よし』『買い手よし』『世間よし』の三方よしの会社。

 

集団食中毒という失敗をお客さんに真摯に向き合えるチャンスと考え、そこからV字回復を果たします。

 

玉子屋のビジネスモデルは、スタンフォード大学MBAコースの教材にもなりました。

 

東京の下町の弁当屋ですが年商90億を稼ぐビジネスモデルについてとても勉強になったので今回ご紹介させていただました。

 

玉子屋についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの本をご紹介します。

 

 

ではでは